現在進行形で「テレアポを辞めたくてしょうがない」と思っていませんか?
辞めたい原因を解決せず、そのまま感情を押し殺して仕事を続けると、心が病んでしまいます。
この記事では『テレアポを辞めたい理由+辞めたいと感じた時の対処法』を解説します。
読者のメリット
- 辞めたい理由を頭のなかで整理できる
- 辞めたい理由ごとの具体的な対処法がわかる
- 辞める方法がわかる
- 辞めるときの注意点がわかる
この記事を読むことで「テレアポを辞めたい」という悩み解決の糸口が見つかります。ぜひ参考にしてください。
テレアポ辞めたくなる理由
テレアポに対し、「トークスプリクト通りに話すだけでいいんでしょ?楽そう!」という印象を持っている人もいるでしょうが、実際は過酷な仕事です。
辞めたくなるのも納得の理由が複数あります。
ノルマがきつい
テレアポの仕事は、きついノルマを設定している企業がほとんどです。【1日に5件のアポを獲得する】【1日に200回以上の電話をかける】など、決して簡単ではないノルマを従業員一人ひとりに課します。
企業としては利益を追求しなくてはならないためです。
もちろん、テレアポが得意な人の中には、ノルマをさほど負担に感じない方もいるでしょう。しかし多くの人は、「もう終業時間なのにアポ数が全然足りない」「アポが取れてないどころか荷電数さえ足りない」と、日々頭を抱えているのが実情です。
提案する商材やサービスによって難易度は多少なりとも変わりますが、テレアポは日々ノルマとの戦いできつい仕事です。
電話先の相手に怒鳴られる
テレアポは面識のない会社や個人にいきなり電話をかける業務なので、相手に歓迎されることはほぼ皆無です。それどころか、電話先の相手から怒られたり、まれに怒鳴られたりもします。
相手の立場からすると、対応に時間が取られ業務を妨害されるので、きつく当たられるのも仕方がありません。それこそ一方的に話を進めたり強引にアポを取ろうものなら、相手の怒りを買うのも当然です。
テレアポは業務の性質上、怒られたり怒鳴られる傾向にあり、精神的にきつい仕事です。
スキルやコミュニケーションスキルを向上させると、怒られるのをある程度回避できるようになります。
アポを取れないと上司に詰められる
テレアポは会社によって様々なノルマを課され、達成できない日々が続くと、上司から厳しく問い詰められます。
アポインターの成績は、会社の利益に直結するのはもちろん、上司の成績(昇給・昇進)にも影響を与えるからです。極端にいうと【あなたの成績=上司の成績】なので、アポが取れていないと、どうしても圧力をかけられる傾向にあります。
テレアポは結果がすべての世界であり、ノルマの未達が続くと、否応なしに上司に詰められます。
つまらない、やりがいを感じられない
テレアポがつまらない、やりがいを感じないと悩んでいる人は多いです。
毎日何百回とトークスプリストにそって同じ内容を話すので、どうしても作業的になってしまいます。また、営業電話は迷惑がられるので、自分の仕事に誇りを持つことが難しく、なかなかやりがいを感じられません。
なかには「お客さんのためになるから、ぜひ提案したい!」と、やりがいを持って電話をかけている人もいるにはいます。ただ、このように思えるのは稀です。
基本的にテレアポの楽しさ・やりがいは、成果を上げてインセンティブを獲得したり、昇給・昇進することに尽きます。
そのため、成果を出せない場合、楽しさ・やりがいを感じることは極めて難しいでしょう。
ビジネススキルを伸ばしにくい
テレアポ業務に携わっている人の中には「ビジネススキルが伸びない」と悩んでいる人もいます。
テレアポの仕事は、ひたすらトークスクリプトの内容を話すことに終始しており、業務内容の幅がせまく、
獲得できるビジネススキルが限られているからです。
テレアポで獲得できる代表的なスキル
- ビジネスマナー(言葉遣い)
- コミュニケーション能力
- PDCAサイクル
テレアポで獲得しにくい代表的なスキル
- パソコンスキル(Word/Excel/PowerPoint)
- 資料作成
- 営業力
- プレゼンテーション
- ロジカルシンキング
ただ、アポ~商談~クロージングまで一貫して担当する場合は、営業スキルを獲得することができます。また勤め先の企業によっては、提案資料を作成する機会もあり、資料作成のスキルを獲得できるかもしれません。
しかしながら総体的には、テレアポの業務内容は幅がせまく、ビジネススキルを伸ばしにくい仕事と言えます。
テレアポ辞めたい時の対処法【原因別】
精神的に辛い
テレアポは会社によって違うのですが、毎日同じセリフを読み、その都度電話先で怒られたりノルマがあったりと、精神的に辛くかなりしんどいです。
辛い出来事は笑い話にして愚痴る
テレアポでの辛い出来事を、周囲の同僚をまきこみ笑い話にするのもストレス解消におすすめです。
ストレスをため込みすぎると、心がパンクしてしまうため、鬱積した感情をはきだす必要があります。また、笑うことにより、ストレス軽減や脳の活性化といった効果も期待できます。
例えば、荷電先の相手に怒られたら「めっちゃ怒られた(笑)」、ガチャ切りされたら「めっちゃガチャ切りされた(笑)」と、自虐をこめて笑いながら言葉に出してみます。
するとスッキリするだけでなく、周りの同僚が「まじか(笑)」「俺もさっき…(笑)」などと反応してくれると、仲間がいるんだと心強く感じるはずです。
一人で悶々とテレアポしているとストレスがどんどん蓄積されます。心が病まないように、辛い出来事は笑い話にして周囲の同僚と共有しましょう。
信頼できる上司に相談する
1人で辛くなり悩んだ時や、辞めたくなった時は1人で考えるのではなく、信頼できる上司に相談するのも大切です。
人に相談することには複数のメリットがあり、1人で思い悩むより、はるかに事態を好転させる可能性があります。
【相談のメリット】
- 自分にはない視点からアドバイスがもらえ、解決への糸口が見つかる
- 悩みを言語化することで、悩みへの理解が深まり、解決への糸口が見つかる
- 不安なことを他人に相談すると、ふっと楽になる(カタルシス効果)
仕事が辛くて辞めたくなった時は、一人で考え込まず、信頼できる上司に相談しましょう。
他事業部への異動を願いでる
自分の心が折れてしまう前に、他事業部への異動を願いでるのも手です。
仕事内容が変わることで、自分の気持ちを落ち着かせストレスを減らせる可能性があります。
著者が働いていた職場では、【テレアポ営業】から【訪問営業】や【顧客サポート】に異動して元気を取り戻した人がちらほらいました。それどころか、テレアポでの不振が嘘だったかのように、新しい部署で結果をだし昇進した人もいました。
会社を辞めたいくらいテレアポが辛い場合、他事業部への異動願いはおすすめです。受理される保証はありませんが、現状を打破するのに絶大な効果があります。
アポが取れない
成績のいい先輩を必死に真似る
手っ取り早く成果を出す方法は「成績のいい先輩」を真似ることです。デキル営業マンもはじめは真似から入ります。
真似ることによって、行動・思考パターンが「成績のいい先輩」に近づき、成長スピードが飛躍的にアップします。
まずは「成績のいい先輩」の通話内容を聞かせてもらい、特徴をメモしましょう。話し方・声のトーン・話すスピード・リアクションの仕方・言葉の選び方など至るところまで、徹底的に真似ます。
疑問点や真似できないところは、直接「成績のいい先輩」に質問して解決することで、テレアポの精度が高くなります。
アポが取れない人は「成績のいい先輩」を真似るのが成功への近道。徹底的に真似れば、おのずと結果もついてきます。
ロープレしまくる
テレアポスキル向上にロープレ(ロールプレイング)は効果抜群です。
ロープレはテレアポで実際に起こりえる場面を想定した疑似体験で、適切に対応できるようにする学習方法です。
営業(本人)、電話相手、オブザーバーの三役で実施し、営業(本人)の課題を抽出してフィードバックするため、効率的にスキルを習得できます。
ロープレの具体的なメリット
- 課題が明確になり、何をどう改善すべきかわかる
- トークの流れを理解できる
- トークスクリプトの理解が深まる
- 実際に同じ状況になったとき的確に対応できる
- 疑似的だが成功体験を積める
ロープレのメリットは大きいです。「成績のいい先輩」にロープレをしてもらい、テレアポのスキル向上を図りましょう。
仕事内容がつまらない&やりがいがない
結果を出して昇給・昇格・新規事業を目指す
テレアポの仕事内容は単調なうえに、電話相手には毛嫌いされるわ怒られるわで、嫌なことが多いです。仕事内容に面白さややりがいを見いだすのは諦め、昇給・昇格など願望のために働くのがおすすめです。
テレアポの仕事はよくもわるくも結果至上主義なので、自身の頑張りにおうじて昇給・昇格しやすい傾向にあります。場合によっては新規事業の立ち上げを任され、新しい仕事に従事できることも。
仕事内容に対しては割りきり、収入アップや成り上がりを目標に働くのがいいでしょう。
ビジネスパーソンとしてもっと成長したい
結果を出して管理職になる
テレアポの成果が認められ昇格すると、マネージャーなどの管理職になれます。ビジネスパーソンとして成長したい人は、管理職を目指すのが最適です。
プロジェクトの管理・推進、部下の管理・教育といったマネジメントスキルが鍛えられます。管理職の経験は大きな財産で、転職するさいにも訴求力の高いアピールポイントになります。
「ビジネスパーソンとしてもっと成長したい!」という気持ちをお持ちなら、テレアポで結果をだし管理職を目指すのがいいでしょう。
テレアポまだ辞めない方がいい人・すぐに辞めるべき人
まだ辞めない方がいい人
テレアポで成果を上げられるか仕事が長続きするかは、向き不向きによって大きく変わります。
テレアポが向いている人に該当する場合は、はやく転職したいと考えていても、テレアポで成果を出すまで踏ん張るのを推奨します。
テレアポが向いている人
- 怒られても気にしない
- 気持ちの切り替えが早い
- 忍耐力がある
- 言語コミュニケーション能力が高い
- 端的に話せる
テレアポでの成果は転職でのアピールポイントになり、転職の成功率がアップします。
すぐに辞めるべき人
テレアポが向いていない人に該当し、仕事がつらいと感じている場合は、すぐに辞めるのを推奨します。
テレアポに向いていない人
- 繊細で傷つきやすい
- テレアポ行為に申し訳なさを強く感じる
- コミュニケーションを取るのが苦手
- 短気な性格
本当は転職活動につかう実績を作りたいですが、成果をだせる保証もないですし、心が病んでしまっては元も子もありません。
テレアポの向き不向きに関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
>>テレアポが向いている人・向いていない人の特徴
テレアポを今すぐ辞めたい場合の辞め方
採用に関わっている上司or社長に時間をもらう【手段問わず】
居ても立ってもいられないくらい辞めたくなった場合は、採用に関わっている上司や社長に時間をもらいましょう。
口頭・電話・メール・チャットどの手段でもいいので、とにかくキーマンの時間をもらうことが重要です。
キーマンに退職したい旨を伝えられれば、話は進みます。
もし退職を止められたら、「申し訳ございません。気持ちは固まってます」とはっきり意思表示しましょう。
退職代行サービスを使う【バックレは危険】
上司や社長にどうしても退職したい旨を伝えれれない場合は、退職代行サービスが有効です。
※退職サービスとは、労働者に代わって退職の意思を会社に伝えたり処理したりするサービス
連絡もなしにバックレるのはリスクがあります。
バックレのリスク
- 上司が家に来る
- 緊急連絡先(親)に連絡される
- 無断欠勤した分減給になる
- 懲戒解雇処分になる
- 退職金がもらえない、または減額される
- 損害賠償を請求される【可能性は低い】
- 必要書類(離職票、雇用保険被保険者証、年金手帳、源泉徴収票)が送られてこない
バックレは厳禁です。会社に迷惑がかかるのはもちろん自分も困ります。
正式な手続きをおこなうのが一番ですが、それが無理なら退職代行サービスを利用しましょう。
まとめ
いろいろ試してみたけれど、テレアポを辞めたい気持ちが変わらないようであれば辞めるべきです。
つらいのに我慢して続けていると病んでしまいます。
ただ、いきなり辞めてしまうのは不安があると思います。次の仕事がすぐに決まるとも限りません。
まずは転職サイトなどで次の仕事を探し、にげる場所を作ってから辞めることをおすすめします。